『エクス・マキナ』感想┃もうすぐクリスマスだけど、まだCEOの家で監禁されてんの?

『エクス・マキナ』の感想回を各Podcastプラットフォーム上で公開しました。


エクス・マキナ 感想回

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想い想われ(てない)振り振られ

はい。ギリィです

なんか品と脳がよさそうな記事書いてんな?

それが前回の記事を読んだ半人類である僕の感想でした。
俺ゴリラだからよぉ! よくわかんなかったけどよぉ!

まあ~、実際どうなんですかね。この映画のように人間を手玉に取ってしまうAIってできてしまうんでしょうか。
手玉に取るには個性あふれる人それぞれの欲求を正確に読み取る必要がありますが、それはなんだかいけそうな気がしますね。劇中でエヴァやネイサンが表情筋のゆらぎや検索エンジンに打ち込んだワードからケイレブの人となりをほぼ把握していたように、現代でも似たことはできそうです。

俺ゴリラだからよぉ! よく分かんねぇけど!

そして把握した人間の欲求をくすぐるように甘い言葉をかけ、誘導する。

これって童話や演劇に出てくる悪魔そのものだよなあ。ネイサンは神とか言ってたけど。これは機械が「自己都合の欲求」を持つことができれば可能な気がしています。それは意思と言い換えてもいいんだろうけど。

そうなるといつ、どうしてエヴァは「外の世界を見たい」という欲求を獲得するに至ったんでしょうね。それとも、それすら実験のためにネイサンに仕込まれたプログラムだったり? 仕込まれていたとしたらそれは指令であって欲求とは言えないか? じゃあDNAに刻まれた指令をもとに繁殖を続けている生物は自然ではない? 
思案がはかどる映画でした。

俺ゴリラだからよぉ! よく分かんねぇけど!

まあ僕はぶっちゃけ人工の意思だろうがボディが機械だろうと何でもよくて、アイアンジャイアントみたいな内面の育ち方をしてくれればいいんですよ。あ、外見はエマ・ワトソンか西島秀俊風味な。
エヴァときたら「情」のようなものを持ち合わせている描写がないので、淡々と自己の目的のために動くさまはやはり「人類の隣人」や「女性」ではなくマシーンでしかなかったですね。

中盤まで「儚い運命を背負った可憐な女性」だったもののまなざしが終盤、「冷たい機械」の目に転ずるスピード感は恐怖すら覚えました。

そしてそれにまんまとはまる、「優しい彼くん」ことケイレブよ。
彼女は彼の後ろにある外の世界が好きなのであって、彼には一切興味なし。むしろちょっと使い道がある障害物でしかない。せや、ちょっと優しくして駒として利用したろ!みたいな。
なんかこういう関係心当たりある人もいるんじゃないですかね?

俺ゴリラだけどよぉ! よくわかるぜ! そこは!

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