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再評価の流れが確実に来ている
アニメーション映画の方の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は「原作(ゲーム)のオマージュがすごい!」と評判だったと記憶しています。アニメ版があまりにも評価されすぎて「それに比べて実写版はさぁ……」と、急に実写版を刺すような感想コメントもチラホラ見かけました。
しかし、この度『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』を見直して、やはりゲームに対する愛は持った方がこの映画を作ったんじゃないかと思わずにはいられない。というか、そう思った人が多かったから実写版が再評価されて再上映されたり、TSUTAYAさんで「発掘良品」扱いされてたりしたんじゃないか?きっとそうだ。
半ば僕が無理やりギリィに薦め、タダ飯を餌に我が家に呼びつけて実写版『マリオ』を観せたのは、彼を時代の波に乗せるための極めて優しい行為だったと思うわけです。晩飯後に酔った状態で観た時はさすがの彼も苦い顔をしていましたが、翌朝シラフで見直したら映画の世界にのめり込んでいましたからね。悪いのはアルコールだったんだ。
本編で語りきれなかった原作オマージュ(だと思うところ)
感想はPodcastでかなり力を入れて語ったものの、時間の都合で話せなかった細かな部分を記しておきたいと思っています。というか記しておかないといけない。これは義務感。
紹介回で「実写版『マリオ』は意外とゲーム側の設定に忠実」と話したところからもう一歩踏み込むと、ゲームに対するウインク的なオマージュがかなり散りばめられている作品だと思うわけです。そりゃあ、アニメ版の詰め込み具合に比べたら濃度は低いけど、なんせ実写版は1993年に公開された作品ですからね。詰め込めるだけの物量がなかったのよ。
それでも、かなりのコンテンツが詰まってる。たとえば、マリオ兄弟と魔界帝国(って本編で呼ばれてたか忘れた)の警察たちが繰り広げるカーチェイスは、マリオカートさながら。初代のマリオカート発売が1992年だから怪しいですが。
確実なところでいくと、かなりの量のキャラクターが出てくるのは嬉しいですよね。クッパをはじめイギーやスパイクも出てくるのは「キャラもの」の映画としてはかなり満足度が高いと言わざるを得ない。ボム兵とかキラー(砲弾みたいなやつ)とかも小物として出てくるし。ボム兵のチャーム、出ないかな。
世代的に一番感動したのが、『スーパーマリオワールド』のラスボス戦でクッパが乗っていた謎の乗り物が再現されていたこと。現実的な表現にはなっていたものの、実写版でもクライマックスで宙に浮いている乗り物のようなところで戦っていましたね。あれは感動したなぁ。
『スーパーマリオワールド』つながりでいくと、アメフト選手のような格好をした「ブル」って敵キャラもいましたね。実写版で急にマリオ兄弟がアメフトスキルを披露するシーンもありましたが、意外と文脈がありそう。
こんな感じで、掘れば掘るほど色々出てくるいい映画だと思うわけですよ。さすがにもう劇場ではやっていないかもしれませんが、機会があればぜひ多くの方に観てもらいたいものです。
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